国語教育いろいろ

高校、大学の現場での議論のいろいろです

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

古典の準備 「方丈記模擬授業」補足とまとめ 2017.5

「方丈記模擬授業」補足とまとめ ○指導者は、・完全な品詞分解と正確な現代語訳に加え、・話の本質を捉え、生徒に伝わる(現代的な・日常的な・場合によっては若者言葉的な)表現も考えておく。・書き手の動機、書き手の置かれた(描かれた話題の)歴史社会…

ありのままの世界は見えない

模擬授業お疲れ様でした!みんな来てくれてよかったね。 今日の鍵は、⭕️導入(第一時)の扱い方⭕️事例の扱い方⭕️教師の役割といったところでしょうか。 教科書のとは違う「だまし絵」を持ってきたのは、おもしろかったです。生徒の意見を整理するときに、人…

象は鼻が長い

昨日、協議で言及があった『象は鼻が長い』について少し補足します。これは三上章という人の本のタイトルであり、そこで取り上げられた有名な例文です。 昨日の授業の手順どおりやるなら、⭕️文末にある「長い」に述語の印を入れる⭕️何が長い?、何は長い?と…

言語文化としての「夢十夜」

先日の模擬授業などを通して、思いついたことを書いておきます。 第一夜には「夢」「男と女」「生死」「時間」といったモチーフが出てきます。 そう思ってながめると、これは古典とつないで考える単元が構想できるのではないか、と思ったのです。「夢」つな…

万博についての討論の授業

(2018.12)*5年前に万博について討論する模擬授業が行われていたことを発見。大学生おそるべし。ーーーー実際の教室でやってみたいと思うアイデアでした。高校生にやらせるなら、●万博を意義あるものにするための課題は何か?という問いかけにしようと思い…

伊勢芥川ー思いを遂げた瞬間、失うということ

(2017.4)【伊勢物語芥川の模擬授業後】今日の伊勢の芥川について、あの話は、「想う人と思いを遂げたと思った瞬間にそれを失う」という、一つの話型なのだと気づきました。帰りの電車で。 あそこで永遠に失われたのは、「あれはなあに?」(不安)「あれは…

夢十夜第一夜の模擬授業

生まれて初めての模擬授業お疲れ様でした! 文学に挑んでくれて、 みんなの学びにもなったと思います。 小説はやっぱり生徒の記憶にー心に残ります。 「論」とは違って、 具体的な色形のある世界を味わうからでしょうね。 だからこそ、そして、教室でわざわ…

「ちくま評論入門」「ちくま評論選」 の解説

進学校でよく使われている「ちくま評論入門」「ちくま評論選」の解説へのリンクを貼っておきます。私が書いたものです。生徒は、試験前、これを手元に置いて準備してたなあ。高校の教科書や入試問題で読んでいたような評論をもう一度、しっかり読んでみたい…

まわしよみ新聞実践記事

まわしよみ新聞の実践記事。 朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASL6P0D6RL6NPTIL05S.html 三省堂https://tb.sanseido-publ.co.jp/kokugo/Info/magazines/h-kokugo/pdf/pr_16_sum/2016_sp03.pdf むつさん読売教育賞2017 https://kyoiku.yomiuri.co.jp/…