模擬授業、お疲れ様でした!
色んなツールを駆使した授業でしたね。
小説を読むことに役立つツール、スキルを学ぶ
という意図もはっきりしていました。
それはどんなものなのでしょう。
今日出ていた観点をもう一度確認して、
そういうスキルを
あの教材、または、別の作品に適用するなら
どうすればいいんだろう?
他にもあるんだろうか?
そういう問いをみなさん、
考えてみてくださいね。
(レポートに書いてもいいし)
⭕️人物、人物像、人物関係
⭕️アイテム(と呼んでいたもの。教科書の示していた象徴、も含まれますね)
⭕️語り手の語りからの他者の内面の読み取り
⭕️初読感想のやり方、読後感の生かし方、唇読みなど読み方の問題
(紹介されていたいろんな読み方のサイト)
https://eduedumo.com/archives/694
⭕️初読からの読みの深め方の過程、表現の細部への注目
⭕️それぞれの読みの交換、各自の読みを反映した続きを考える活動
⭕️作品が回想のスタイルであることへの意識、語り(手)の現時点、林に始まり林に終わる結構
内海さんという作家の作品は
よく高校入試にも出ていました。
中学生ぐらいの読み手に共感できるお話をよく書いていたからでしょう。
あの次女は、語りの時点で中三ぐらいかな。
しかし彼女が直接回想するには、
何か距離が足りない。
父(大人)を媒介していることの意味はなんなんだろう?
中学生の生徒たちが
大人の目を通して小三時代、小六時代を振り返るというのは、
どんな経験なのだろう?
妖精や魔女を半分信じて、半分疑っていた、
その頃の心を思い出すことはできるだろうか?
親や学校の圏外にある場所で全く世界の異なる他者と
ある種の深いつながりを持った経験は
彼女に何をもたらすだろうか?
自分にそんな経験はなかったろうか?
(両親は結局、宮下さんとは一度も会っていない)
最後はシホも宮下さんとは会っていないように見えるが、そうなのか? ならなぜ会わなかったのか? なぜ林に向かうのか?
浮かんでくるいろんな問いを
授業者なりに捉え、
考えておきたい感じがします。
大学生の視点からは、さて、何が見えるか?
共有できるスキル部分を学び、
そこから、各自の読みにどう離陸していくか。
中二でそういうことをやるのに
適した教材かな、と思いました。
(私は、生きていく上での核になるものという意味での〈こころ〉が形作られていくお話に見えます。なぜ、私はお葬式のあと会いに行かなくなったのだろう、という問いは、シホの〈こころ〉の深い場所にある大事なことの種を蒔くだろうと感じます。今の私の何かがそのように感じさせるということですが)