古典への興味をどうやって喚起しようか、
という観点から構想された単元案だったと思います。
協議での意見も参考にし、
現場の実態も捉えながら、
進化させていくことができるだろうと思います。
⭕️五十音図
○先生が言われた五十音図。
高校の導入では必ず書いてもらってます。
○先生の言われるとおり、
完全には書けないです。
五十音図から、
かなづかいにおける発音と表記の問題に入っていけるし、
文法の何行という課題とも接続できます。
⭕️歴史的かなづかいの読み方
高校入試で読み方を現代かなづかいで書け、というのが出るので、オーソドックスに教えるしかありませんが、
これも○先生が言われたように、
平安のテキストをそのまま
「オモフ」
というふうに読むのはありえますし、読む人もいます。
だってそう発音してたんですから。
(当時のハ行は唇を合わせる破裂音だったとのことですが)
※ただ、歴史的かなづかいは、
いわゆる古典で使われていただけではなく、
明治以後、敗戦まで、現代かなづかいが制定されるまで新聞も小説も教科書も、口語体でも、歴史的かなづかいでした。
漱石や太宰のテキストを
「オモフ」って発音するのはヘンですね。
日本語学で習っていると思いますが、
歴史的かなづかいは、江戸時代に「発見」されたものです。もうそのときには、そんなふうには発音していない。
その流れで、自分たちがわかる読み方を、「歴史的かなづかいの読み方」としてきた経緯があります。
⭕️中学生の古文と現代語訳
今日の教科書は、上に原文、下に訳でしたが、
これを、原文の横にふりがなのように訳をつける傍訳という方法があります。
この形のテキストなら、
原文を音読しながら、同時に訳も目に入るので、「情景を思い浮かべながら音読する」ことができます。筆者の美の捉え方に気づくことにも役立つでしょう。
その傍訳テキストそのものを生徒が作っていく作業をやる、という活動もいいと思います。
教科書の訳のどれが、
原文のどれに対応するのか。
中二の作業としてはそれでいい。
すべて傍訳しなくても、
春は春だし、
千年経っても、変わらない言葉は変わらない。
変わらない言葉と
変わってしまった言葉。
それに気づくのは重要です。
一部の単語については詳しく調べてもいいですね。
応用として、冬だけは、自分らでなんとか訳してみよう、なんて、教室によってはできるかもしれません。
(マンガなどでけっこう知っている子もいるかもね)
⭕️大河ドラマ 光る君へ
録画しときましょう(笑)
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=37620
⭕️人物相関図