国語教育いろいろ

高校、大学の現場での議論のいろいろです

論理の次元を深める

締めくくりの模擬授業お疲れ様でした。

来週からでも、教育実習に行けますね!

よく考えられていたし、

授業中の運びも見通しを立てながら進めてる感じで安心して、見ていられました。

 


さて、

今日のアイデアをぜひほかのみなさんも

覚えておいて、

実際の教室で生かしてほしいと思います。

 


それは、

こうである、こうすべきだ、

の逆や裏を考えてみるというアイデアです。

これは、書かれた論理を点検するとき、

また、

自分で論理を組み立てるときに落とし穴にハマらず、

ほんとうに大事な問題の次元に立つために必要なアイデアです。

 


書き手が、

もしそうでなかったらーと想定していることは、明示されない場合もある。

でも、

主張を裏返したら、

書かれてなくも、それが導かれる場合があります。

 


今日の授業では、

不適切な負けだったら、

にとどまらず、

不適切な勝ちだったら、

適切な勝ちだったら、

というパターンまで追及しました。

 


これらが結果的に示したことは、

勝ち負けの次元を超えた問題が、

この文章の問いの本質だということです。

一つ次元が深まること。

あるいは高まる。

 


世の中には、

増税か減税かみたいな

対立的問いが満ちていますが、

それらを平板な次元で論じるのではなく、

それぞれの条件を丁寧に検討することで、

べつの次元、

より大切な、本質な次元から考えることが重要です。

 


そういう言葉の使い方を学ぶ場所として

国語教室があります。