国語教育いろいろ

高校、大学の現場での議論のいろいろです

導入の使い方

○質問です

導入→本編のところで、
多義図形の実践からすぐに本文に入る班(私たちの班はこちらでした)と、
多義図形などのあと、
本文の内容を1度ざっくり説明したうえで本文に入る班がありました。

どちらの考えもメリットがあるなと思います。どちらの手法がいいのか、私にはまだ答えが出せません。

先生はどのようにお考えですか?

 

(私の考え)

ドラマチックに構成したいなら、
導入はやってみるだけで、
説明などはしないで本文に入る方がよいです。

あの導入は何だったのかな?

という❓を立てさせたまま、
最後のまとめのときまで
置いておく。

または、

途中の適切なタイミングで
使う。

導入と本文をいったん切り離す使い方です。

映画などで、
最初のシーンが
本編に直接繋がらない構成のやつ、
あるでしょう?
あれに似てる。

しかし、一方、
導入だけである程度議論して

なぜこう見えたり、
ああ見えたりするんだろう?
見えなかったものがどうして見えるようになるんだろう?

といった自発的な問いを持たせる手もあります。

活発な問題意識を持ったクラスなら、
いいかもしれません。

●後から回収するために保留しておく。

または

●本文の問いを現実の例でさきにつかませておく。

どちらも可能です。

ただ、
導入時点で、
先生が解説をしてしまい、
本文の「ネタバレ」になってしまう使い方はいただけません。