国語教育いろいろ

高校、大学の現場での議論のいろいろです

言葉の現れる場所

人間はおそらく、

日常のほとんどの時間、

考える前に行為しています。

人間は、

自分が思っているより

オートマティックな存在でしょう。

オートマティックな行為の一々を

言語的に判断することなく、

また、

言語的に記憶することなく、

こなして生きている。

 


それは、

人間は、

自分が思っているより

自由ではない、ということを意味します。

例えば人間は、

時代に色づけられて、

ある環境の中に囲い込まれ、

その時代が戦争の時代であるなら、

オートマティックに人を殺す。

 


しかし人間は

同時にオートマティックに抵抗する

唯一のいきものです。

 


言葉がほんとうの意味で現れるのは、

その抵抗の場面ではないでしょうか。

 


私は○さんの投稿を読んで、

そんなことを思い、

このことを核として授業を構想したいという思いに逢着しました。