国語教育いろいろ

高校、大学の現場での議論のいろいろです

国語とICT

ICTの利用価値は、

二つに分けて考えてください。

 


1 従来のスライド的な使い方。

これは、明治時代からやってます。

幻燈が、

プロジェクター、パワポ

電子ファイルに変わっただけ。

 


全体にテキストを映すというのも、

黒板に書くことの代替。

ただかんたんになったというだけ。

 


教師がデザインする

固定的な使われ方。

 


2 意見発表原稿の作成と共有のための使い方。

 


これも従来、口頭や筆記でやらせていたものと本質的には変わらない。

 


ただ圧倒的に違うのは、

有機能。

これまでやりたくても

40人の提出物を一日で編集して返すのは、

たいへんな労力がいりました。

それがすぐできる。

 


また、推敲、共同編集、コメント

といった機能も、

これまでやりたくても

やりにくかったものが

できる画期的なしくみです。

 


私も、さまざまに、

繰り返し、この編集機能としての

ICTを使ってきました。

 


ただ、私は、

生徒からの発信は、

やはり、紙媒体に編集共有し直さないと、

国語の授業としては意味をなさないと

考えています。

 


○さんが指摘されてきたのですが、

パワポで見たものは残らない、と。

 


画面上での意見発表、

意見交換も同じです。

ここで書いていることなども、

一度印刷して、

ペンで線を引きながら読み直すと、

多くの発見があると思います。

 


そのあたりの

設計、活動の導きをどうやっていくか、

が教師の役割になります。